60代のトランスジェンダー

60歳を過ぎてからジェンダークリニックの門を叩いたMtFのお話

声帯の手術受けます

2月に性別適合手術(SRS)を受け、4月に戸籍上の性別を女性に変えたとはいえ、電話が掛かってきて出ると、いまだに「ご主人ですか?」と言われるのにげんなりしていました。

最初のころはYoutube女声講座とか見て研究・練習していました。去年の7月からは乙女塾で女性らしい声になるためにさつきぽんにボイトレを受けています。お陰様で普通の男性から見れば高い声を出せるようにはなったのですが、高い声を維持するのは大変(^^;)

Facebookの友達で、高いお金をかけて声帯の手術をした人が、手術後の声を公開していたのですが、それを聞いてガッカリしていました。

そんな時、ネットで「京都にMtFの人に声帯手術をして女声が出せるようにしてくれる病院があり、戸籍上の性別が女性になっていれば保険適用で10万円以下でできる」という情報を見つけていました。さつきぽんにもその話をしたら、乙女塾にも声帯を手術した人が来ている、と教えてくれました。声帯を手術してもちゃんと女声を出せるようになるにはボイトレが必要なんだそうです。

そこで、「私も声帯の手術を受ける」とさつきぽんに話しました。

ネットで調べて、その手術をしてくれるのは「京都耳鼻咽喉音聲手術医院」というところであるということが分かりました。

ホームページから自分の声を録音して送るようになっていたので、7月2日に送りました。

ただし、音声外来は教室のある木曜日の午後しか初診を受け付けていないので、お盆で教室がお休みになる8月12日に予約しておきました。

それが昨日! 行ってきました(⌒∇⌒)

新幹線で京都駅まで行き、そこから高速バスに乗り、高速京田辺というバス停で降ります。

そこから歩いて10分ぐらいです。

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14時に予約してありましたが、早く着いたので、13時半ぐらいから検査と診察が始まりました。

診察は問診の後、ファイバースコープを鼻から声帯の近くまで入れ、いろいろと発生しながら声帯の状態を録画するということをして、その動画を見ながら先生が説明をしてくださいました。

先生の説明によると、手術は現在の音域をそのまま高くするものではなく、音域のうち、低音域を出なくするというものだそうです。だから、現在出せる高音域よりもさらに高い声が出せるようになるわけではないということです。

今、頑張れば出せる高い声が、手術すれば無理なく出せるようになる、と理解しました。

そして、手術するかどうかをその場で決めさせられました。

もちろん、手術するために行ったので、手術します。火曜日と木曜日が手術日だという事でしたので、10月5日(火)に手術を受けることにしました。またパソコン教室は半月ぐらい臨時休業ですわ(;^ω^)

検査は、一般的な血液検査、胸部レントゲン、心電図のほかに、音声外来特有と思われる、機械から飛び出ている紙の筒を加えて声を出す検査(声を出している途中に空気で圧力を加えます)、キーボードの音階に合わせて低い声から高い声まで出す検査、などを行いました。

私、普段からのどの調子が悪く、のど用のスプレーとか龍角散のど飴が手放せないんで、手術に影響しないか看護師さんに相談したら、先生が診てくれて、「手術は問題ないけど原因はいろいろ考えられるので、まずはアレルギーの薬を出しておきましょう」と言われて、30日分の薬を出してくれました。改善されなければまた考えましょう、とのことです。

それから手術当日の説明を受けて、終わったのは16時ごろでした。

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費用は、保険適用で10万円以下、さらに医療保険を使えば、ほとんど自己負担なしでできそうです(^▽^)

手術当時は8時半に病院に入ることになり、ホテルで前泊することになりました。

ホテルと言っても、ネットで調べると病院の近くには「SPA&HOTEL水春 松井山手」しかなく、必然的にこのホテルに決まりです(笑)

看護師さんもそこしかないと言っておられ、「お風呂がいいですよ」とのことです。

名前にSPAが付いているくらいだからそうなんでしょう。

そう言えば、バスから降りて歩いている時にそのホテルの前を通ったような・・・

お風呂に入る楽しみもできました(⌒∇⌒)