60代のトランスジェンダー

60歳を過ぎてからジェンダークリニックの門を叩いたMtXのお話

小牧市教育委員会が行ったLGBTに関するアンケート

広報こまき2月15日号に「かすたねっと52号」という冊子が入っていました。

f:id:sayuri6:20190217190734j:plain

この冊子の記事によると、「小牧市教育委員会まなび創造館」というところが、6月24日(たぶん2018年のこと)に「彼らが本気で編むときは、」というLGBTがテーマの映画鑑賞会をしたそうです。

f:id:sayuri6:20190217191054j:plain

 私は知らなかったのでその鑑賞会には行っていないのですが、その時に行われたアンケートの結果が載っていました。 

f:id:sayuri6:20190217191135j:plain

 アンケートの設問は3つとなっています。

  • あなたはLGBTという言葉を聞いたことがありますか
  • あなたはLGBTの意味を知っていますか
  • 実際にLGBTだとカミングアウト(打ち明けられたこと)がありますか

この設問を見て思うことは、これらの設問は、アンケートの回答者が全員LGBTの当事者でないことが前提になっていないだろうか、という事。

回答者数271人となっています。

電通ダイバーシティ・ラボの調査によれば、2005年の調査では7.6%、2018年の調査では8.9%がLGBT層に該当するという結果が出ています。
少なく見積もって7%がLGBTの当事者だと推定すると、名画鑑賞会への参加を「LGBTの当事者でない人」という条件で募集されたのでなければ、アンケートに回答された271人のうち、少なくとも18人はLGBTの当事者だったはずです。

しかし、このアンケートはLGBT当事者に向けたものではないことは明らかです。

LGBTをテーマにした映画会や、LGBTの研修会、講演など、いろいろなところでこういう場面に遭遇します。
「そこに集まった人の中にはLGBT当事者はいない」という暗黙の了解みたいなものがあり、LGBT当事者は「フツウには存在しない、特別な生き物」みたいに扱われます。
だから、学校の理科の授業で「動物の生態を学ぶ」みたいな感じで、「LGBTについて学ぶ」とか「LGBTについて理解を深める」みたいなテーマになりがちです。
そういう場に私が参加すると、その集まりの中から私ひとりだけが排除されたような感覚になります。なぜなら、意図的でないにしろ、「LGBT当事者でない人」を対象とした講演会や映画会になっているからです。

いろいろなLGBTに関するイベントを企画する時、まず、参加者の中には当事者が必ずいるという前提から始めて企画を立てるということはできないものでしょうか?

あなたの隣に座っている人は当事者かもしれない、という考えが自然に頭に浮かぶようにならなければ、私たちの生きづらさは変わらないような、そんな気がします。

動脈硬化の検査

血管のことが前からちょっと気になっていて、硬くなっていないだろうか、詰まっていないだろうか、なんて心配が時々頭をよぎることがあるので、昨日、いつも親を診てもらっている内科で動脈硬化の検査を受けてきました。

f:id:sayuri6:20190214123134j:image

両手両足プラス両足の指の同時血圧検査みたいな検査と、心電図を合わせたような検査機を使って検査します。

両手両足プラス両足の指の同時血圧検査みたいな検査というのはどんな検査かというと、血圧を測る時に腕に巻くマンシェット(血圧検査の時に腕に巻く空気袋の入った帯状の布をマンシェットと言うそうです)を両腕と両足に同時に巻き、さらに両足の指(どの指だったかちょっと記憶があいまい)に小型のマンシェットみたいなのを巻いて、機械で同時に圧力をかけたり、順番にかけたり、と、そんな感じの検査です。

マンシェットを巻いたり、心電図の電極を付けたりする作業は看護師さんの手作業ですが、今時の検査なので、たぶん全自動なんでしょうね。スイッチを入れると、「今から検査を始めます」と機械音声(女性の声)が聞こえ、自動的にマンシェットに圧力が加えられたりしますが、その間、看護師さんたちは何もしません。

検査が終わると、また機械音声で「検査が終わりました」と言い、その後、看護師さんたちがせわしなくマンシェットと電極をはずして終わり!と、そんな感じで、ものの10分か15分ぐらいで終わります。

結果もすぐにプリントアウトされて、医師の説明を受けます。

私の結果は「あなたの血管年齢は60代前半に相当します」でした。

まぁ、年相応ということですね (^◇^;)

「動脈の詰まり」も「動脈の硬さ」も正常範囲だったのでひと安心です。

これがもらって帰った結果。
 ↓
f:id:sayuri6:20190214183730j:plain

血管の状態が正常範囲だったこともうれしかったけど、性別が「女」になっていたことがもっと嬉しかったわ \(^O^)/

看護師さん、ありがとう(^-^)

 

 

新井祥さんのお話

昨日、漫画家の新井祥さんのトークを聴く機会がありました。

インターセックスを公表している新井さんのお話は、若いころから現在に至るまでの新井さんご自身のセクシュアリティインターセックス性分化疾患)」にまつわる、漫画の事、映画の事、パートナーの事など、人生のあれやこれやで、すごく面白く、また、とても興味深いお話でした。

「何でも聞いてください」という新井さんの言葉に甘えて、ふつうなら無茶苦茶失礼だと思われるようなことまでズバズバと聞いてしまいました (^◇^;)

例えば「現在の外性器の見た感じはどうなっているんですか?」など。

でも、新井さんは淡々と事実を答えてくださいました。とても誠実な方です。

しかし、一度だけ新井さんが熱くなった場面がありました。それは「アンバランス」という言葉が会場で出た時。

新井さんは「たとえ、その人の見た目の性と心の性が異なっていても、あるいは揺れ動いていても、その人がそうやって生活している以上、その状態がその人にとってバランスが取れている状態であって、決してアンバランスではない」と話されました。

私もそう思います。長い間に培われた「性は男と女しかない」という概念や習慣、風習。それ以外は異常だという考え方にとらわれた行動。そういう感覚に違和感なく浸かってしまって生きている人たちに、「そうじゃなくて、いろいろな性のあり方があり、それぞれ、それがその人にとってはバランスの取れた生き方なんだ」ということを少しずつでも理解してもらえたらと思います。

トークの最後に、1月30日にこのブログに投稿したことですが、「健康診断で私だけ特別に更衣室を用意してもらったことに後ろめたさを感じる」ということについてどう思うか質問してみました。

 この質問に対する新井さんの答えが秀逸でした。

接客業をしている人たち -ある意味、私(新井さんの事)も接客業ですし、病院の看護師さんたちもそういう意味では接客業なんです- は、毎日毎日同じような接客業務が続いて飽き飽きしているはずなんです。

だから、日常と違う事 -今回の場合はMtFの人のために特別に更衣室を用意しなければならないという事- が起きるとみんな張り切るものです。「ようし、やってやろうじゃないか!」みたいな感じで。

だから、誰も迷惑だなんて思っていないと思いますよ。

逆に、そうやって張り切るきっかけを作ってあげたという意味で、いいことをしたと思っていていいんじゃないですか?

 いやいや、接客業という立場からのコメントをもらえるとは思ってもいませんでした。

私もこれでちょっとは後ろめたさが薄れたかな? \(^O^)/

教西寺というお寺さんに行ってきました

今日、名古屋市昭和区にある教西寺というお寺さんに友だちと二人で行ってきました。

私も高齢者の仲間入りをし、年老いて死んでしまう事がふと頭をよぎることもあるようになりました。

死んだあと、戒名を付けてもらいお墓に入るわけですが、トランスジェンダーの当事者としてどうなるんでしょう? というクエスチョンマークが少しずつ大きくなっています。

ネットでは、戒名を見れば男か女かすぐにわかるから困る、というような話題も最近時々見かけます。

全国で見れば、大阪の性善寺(正式名は大徳山浄峰寺)のような、LGBTQ+のためのお寺もできていますが、名古屋にはそういうお寺はあるんだろうか、と、友だちと話していた時、その友達がネットで見つけてくれたのが昭和区の教西寺でした。

 

f:id:sayuri6:20190205191748j:plain

このお寺さんのお坊さんの説明文の中に「LGBT」という単語があったのが、検索にヒットした決め手でした。

こちらのサイトです。↓

mytera.jp

画面コピーも貼っておきます。

f:id:sayuri6:20190205191702j:plain

 

上が、ご住職の三宅教道さん、下が奥様で坊守の三宅千空さんですが、三宅千空さんの説明文の中に「LGBT,グリーフケアについて学んでいます。」という一文がありました。

そこで、お問合せの画面から「LGBTに対してどのようなお考えをお持ちで、どのような取組みをされているのかお話を聞かせていただけませんでしょうか?」と送りましたら、快く受け入れてくださいましたので、今日の訪問になりました。

まず驚いたのが、お寺の建物でした。伝統ある、古式ゆかしい建物を想像してきたので、その斬新なデザインにびっくりしました。ご住職のお話によると、教西寺は昭和3年にできたお寺で、今の建物は今のご住職のお父様が約20年前に建てたそうで、このデザインは「中国から伝わってきた仏教は先進文化で煌びやかなものだったので、その色を使いたい。」という設計者の提案で、先代のご住職が高野山金剛峯寺の根本大塔を見に行って「これだ!」と決めたのがこの色だったのだそうです。窓が大きくとってあり、明るいお寺さんになっています。

それにもうひとつ驚いたのは、文化教室のように人を集めて、ヨガをやったり、コーラスをやったりしていて、また、中学生の職場体験の場にもなっているのです。(写真は階段下にあったヨガの様子などを伝える看板です。)

 

f:id:sayuri6:20190205195740j:plain

 

さらに、お話を聞いて感激してつい涙してしまったのが、「おてらおやつクラブ」と言って、お寺を訪れるいろんな人がお供えするお菓子のおさがりを、貧困家庭を支援している団体に寄付するという活動です。ただ寄付するというだけではなく、「知らない誰かが、あなたのことを応援していますよ」というメッセージを伝えるという活動をされているそうです。(おてらおやつクラブ詳細はこちら⇒おてらおやつクラブ

LGBTについては、特にお寺として何か取り組んでいるという事はないそうですが、外国のゲイのカップルが突然お寺を訪れてきたり、当事者の方が相談に来られたりするそうです。

教西寺は浄土真宗なのですが、東京の浄土真宗本願寺派築地本願寺では同性カップルの仏前結婚式も行われたそうです。

また、本願寺名古屋別院西別院(名古屋市中区門前町)では、お寺さんを集めてLGBTについての研修会も行われているそうです。

私の方からは、虹色グラカフェの話やNPO法人PROUD LIFE の話をさせてもらい、当事者たちの様子を聞いてもらったあと、本堂に人を集めてお話をするなど、何かいっしょにできることがあればいいですね、という話になりました。

具体的にこれをやりましょう、という事にはなりませんでしたが、とりあえずFacebookでつながっていくことにしました。

いろんなことを話している間にあっという間に1時間以上過ぎてしまいました。

私は、とりあえず、ヨガに参加しようかな、という気になっています(^-^)

友だちはコーラスに参加する気が満々です(^-^)

ヨガは1ヶ月に1回、参加費は2,000円だそうです。

私の自宅には、一応ヨガマットとヨガタオルはあるんですけど、ヨガはやったことがないのです (^◇^;)

そんなことあんなことを話して、今日はお別れしてきました。

これがいいご縁となることを願って。

 

投票に行ってきました

愛知県知事選、結果は見えていましたが、それでも、ちゃんと投票には行ってきました。

昨日の夜、締切り間近の午後7時半過ぎに投票所に到着。

さすがに人もまばら・・・

小牧に住んでいた時、期日前投票所で投票した時、係の人が男だの女だの、こそこそ話をしていた経験があるので、今日はどうかなあと、それでも、胸を張って投票所に入り、選挙はがきを係の人に渡しました。

係の人は、名簿を見ながら淡々と男女のボタンスイッチのうち、「男」の方のボタンを押して次の係へ行くように促しました。

淡々と仕事をこなしてくれたのはいいのですが、あの男女のボタンスイッチが丸見えなのはいただけないですね (-_-;)

幸い空いていたからよかったけれど、混んでいたら並んでいる人にきっと丸見えだわ!

ちょっと春日井市役所に改善の申し入れをしようかしら・・・

選挙の結果は、投票締切りの午後8時になると同時に当選確実が出て、大村現知事の3選となりました。

まぁ、与野党相乗りですから・・・

 

f:id:sayuri6:20190204101247j:plain

 

愛知県知事選挙

今日は愛知県知事選挙の日。

自治体によっては市長選挙とか、市議補選なども合わせて実施されますが、春日井市は知事選だけです。

選挙はがきはずいぶん前に来ていて、「あれ? どこにしまったっけ??」と記憶にさえないぐらい(笑)

f:id:sayuri6:20190203123138j:plain

性別は書いてありませんが、宛先はもちろん、戸籍名!

何かあるたびに、戸籍名だの通称名だのと考えるのもだんだん疲れてきましたね。

┐('~`;)┌

個別の事務で、戸籍名だ、通称名だ、とやっているより、住民票に通称名を記載してしまえば、一気に通称名を使える機会が増えると思うんですけどねえ・・・

そういう動きはないんでしょうか?

さてさて、今日の投票所では、気持ちよく投票できるでしょうか?

実は、仕事に来る前に投票してくる予定をしていたんですけど、1時間も寝坊しちゃって・・・

σ(^◇^;)

仕事が終わってから行ってきま~す。

健康診断に行ってきました

健康保険証の名前を通称名に変えてから初の健康診断に行ってきました。

毎年お世話になっている小牧市民病院健診センターです。

f:id:sayuri6:20190130165214j:plain

去年の健診では更衣室は個室を用意していただいて感激したものの、健診に来ている大勢の人の前で戸籍名で呼ばれて大変いやな思いをしたのですが、今年は健康保険証の名前が「小嶋小百合」になっていますので、最初から最後までずっと「小嶋小百合さん」と呼んでもらえました。

まったく精神的な苦痛がなくて、気持ちよく受診できました。

もしも、健康保険証の名前が戸籍名で、人前で呼ばれることに苦痛を感じているトランスジェンダーの当事者の方がおられましたら、ぜひ、通称名に変更できることを知ってもらいたいです。

しかし、更衣室についてはちょっと事情があります。

私用の更衣室というのは特別にそれ用の更衣室があるわけではなく、3つある面談室の一つを私の更衣のために特別に使わせてもらっている、ということなんです。

最初は、面談室の一つはいつも空いているのかと思っていたのですが、健康診断が終わって、数時間後に面談室に結果を聞きに行った時、3つの面談室がすべて面談のために使われていることを知って、私が来た時だけわざわざ一室を空けてくれていたんだということが分かりました。

そういうことを知ってしまうと、特別に更衣室を用意してもらっているのもなんだか後ろめたいですね(^^;)

いつか、堂々と女性用更衣室が使えるようになりたいと強く思った一日でした。