60代のトランスジェンダー

60歳を過ぎてからジェンダークリニックの門を叩いたMtFのお話

ヤフコメが1700件以上(@_@;)

23日にYahoo!で公開された私の記事ですが、一時トップページに表示されていたこともあって、コメントが1,700件以上ついていてびっくりしてます。

とても全部読むことはできませんが、今日、仕事の合間にところどころ流し読みしています。
最初、バッシングの嵐じゃないかと思ってこわごわ見てみましたが、意外とみなさん真剣に書き込んでいる人が多くて、私の存在なんて関係なく(笑)、侃侃諤諤(かんかんがくがく)の議論をしている人たちもいて、「ふむふむ、そういう考えの人もいるのか」とか思いながら見ていました。
しかし、本人の事を何も知らないのに、この人はこういう人だ、いや違う、と勝手に人物像を作りあげて議論したり、「女性として認めろと言っている」「いやそうじゃない、ただ普通でいたいだけだ」と私が何を考えているか知らない人たちが言い合っているのは面白いと言えば面白いんですが、滑稽でもありますね(^^;)
私の受けた印象では、コメントしているのはセクマイ当事者がほんの少し、知り合いや身近に当事者がいてカミングアウトを経験されてる人が少ないとはいえ思ったよりは多い。あとの大多数の人は、ネットやマスコミで見聞きするだけの知識をもとに自分の中でトランスジェンダー像を作り上げて、自分の思い込みでコメントしていますね。
をいをい、私はそんな人間じゃないよ、いや、私はそんなこと思ってないし・・・みたいなことを思いながら読んでいました。

今回多かった否定的なコメントは「年相応の服を着ろ」「ふつうの女性はそんな服を着ない」「趣味で着るのはいいが、そんな服装で街を歩くな」というようなもの。

実は、Yahoo!ニュースには「R65全国どきTuberコンテスト」のことが全く触れられていないんですね。

最初、原稿をもらった時、コンテストの事がまったく書かれていないと指摘したので、オリコンニュースの方には記事の末尾に私の応募作品「憧れのロリィタ」の動画が埋め込まれているのですが、Yahoo!ニュースにはそれがありませんでした。

コンテストの事を知らずにいきなりロリィタ服を着ている写真を見せられたら、そりゃ上のようなコメントになるのは無理ないことですよ。

今回後悔したのはこの一点。もっと強くお願いして記事の冒頭でコンテストの事を説明してもらうべきだったと反省しています。いまさら遅いですが・・・(-_-;)
そんなあんなで今日一日過ごしていましたが、思ったのは、一度、当事者と当事者でない人が腹を割って話をする機会を作る必要があるんじゃないかっていうこと。
誰かがコメントしたことですが、概ねマスコミは性の多様性とかジェンダー平等とかを掲げて、トランスジェンダーを肯定する立場でしか報道していません。
トランスを気持ち悪いとか、私と関係ないと思っている人たち、そういう人たちの声ってマスコミからは全然聞こえてきませんね。そういう人たちをスタジオに呼んで当事者と本音で話をする番組を作ったら面白いのに、と思います。

たぶん、当事者を知らない人たちはマスコミやネットから受け取る印象だけでトランスジェンダーをイメージしているんだと思います。実際に当事者と話す機会があれば、少しは正しい理解が進むと思うんですよね。特にトランスジェンダーなんて気持ちが悪いと思っている人と当事者が話をしたらいいと思います。
それから、ひとつ、気になったコメントがありました。
それは中学校の教師からで、男女平等が進んで男女混合名簿が普及したけど、体育も健康診断も男女別、高校からも男女別の名簿を求められる。二重に帳簿を作らなければならないので仕事が増えた、というものです。
しかし、コンピュータを扱ったことのある人なら「そんなの性別でソートすればいいだけじゃん!」 と思うと思うんですけど、二重の帳簿を作っているという事は、もしかして、生徒の管理をまだ紙でやっているの???かしら?
何かのコマーシャルじゃないけど、「昭和かよ!」って言いたくなります。「ワケワカメ!」ですよ、まったく(笑)
男女混合名簿も男女別名簿も作らなくてはいけないので大変っていうのは、単に学校現場のIT化が遅れているだけの話なんで、そんなのは学校行政の責任です。
仕事が増えたことの原因をジェンダー平等に求めるのはお門違いもいいところで、そんなことまでトランスジェンダーのせいにしてもらったらえらい迷惑だと思いません?
仕事量が増えたことの原因をきちんと分析してしかるべきところに文句を言ってもらいたいものです(^^;)