女の子として生まれ、今は男性として生きている浅沼智也さんという方が監督の映画「I AM HERE」を見てきました。
トランスジェンダー当事者の声を集めた映画です。
「I AM HERE」の「I」は私の「I」でもあります。
出演者は
愛光
青木未央
和泉有紀
乾菜月
尾崎日菜子
おすぎ純子
瞬
杉山文野
虎井まさ衛
中川美悠
畑野とまと
平尾春華
三橋順子
ミムラ
宮田りりぃ
山本蘭
の方々。
私が名前を知っていたのは、杉山文野さん、畑野とまとさん、三橋順子さんの3人だけ!
映画に出るほど有名なトランスジェンダーの方が日本にはたくさんいるんだねぇ・・
というのが素直な感想です。
この映画で印象に残ったことは、2003年に成立した「性同一性障害特例法」の実現に尽力した国会議員が二人いたという話です。
その国会議員は、「ゼロから1にするのは大変難しい。しかし、1から2にするのはそれに比べれば簡単である。性別変更の要件について意見はいろいろあるが、まずは法律を成立させること。法律さえできてしまえば、改正は簡単である。成立したら3年後には見直しをする」と話したそうです。
しかし、同法律第3条1項3号が「現に子がいないこと」が「現に未成年の子がいないこと」に変わったのは、5年後の2008年。
法律に尽力した国会議員がいなくなってしまった(映画の中では落選したと言っていました)ので、それ以後、この法律の見直しは行われていない、ということです。
映画の中で言った「二人の国会議員」とは誰なのか?
ググってみたところ、一人は自民党の南野知惠子参議院議員(在籍2004年9月27日 - 2005年10月31日)で間違いなさそう。
もう一人は、山花郁夫議員(民主)、浜四津敏子議員(公明)など、何人かの名前が出てきて特定できませんでした。
しかし、性的少数者問題に無関心だったり、嫌悪感を抱いている自民党議員の中にあって、南野議員のような積極的に推進してくれた人がいたおかげで成立した法律と言っていいと思います。
共産党議員が「日本共産党が性的マイノリティの人たちを守るのは揺らぐことはないので、一人でも多くの自民党議員を味方につける努力をしなさい。」と言ったという記録が残っています。
自民一強の日本の政治、野党がいくら正しいことを言っても、自民党が推進しなければ物事が進まないということをよく表している一例ですね。