60代のトランスジェンダー

60歳を過ぎてからジェンダークリニックの門を叩いたMtFのお話

統一地方選挙始まりました

統一地方選挙の前半戦が今日から始まりました。

今日は、41道府県議選と17政令市議選の告示日です。

この地方では、愛知県議会議員選挙と、名古屋市議会議員選挙の2つ、私は春日井市民なので、関係するのは愛知県議会議員選挙だけです。

中日新聞も1面トップで統一地方選挙を扱っています。

が、扱っているのは各地の選管(選挙管理委員会)が候補者の性別を非公表にするという内容。

今まで日本では、どんな事にも「男女」が付いて回ってきました。

何をするにも書類には「性別欄」があり、男か女に〇を付けなければなりませんでした。

しかし、戸籍を変更していないトランスジェンダーにとって「性別」を知られることが大きな恐怖!

選挙でも、自分の性別を知られることがイヤで投票に行かないトランスジェンダーが多い事も分かっています。

その生きづらさがだんだん世の中に知られるようになってきて、2020年前後から投票所入場券から性別欄をなくしたり、投票所の男女別の押しボタンスイッチをなくしたりという自治体が増えてきました。

そして、今年は立候補者の性別を非公表とするという記事です。

この中日新聞の記事の中に次の箇所があります。

実はこれ、私が「名前は出さない」という断りがあった上で取材を受け、答えた内容が記事になったものです。

2022年4月に行われた愛媛県松山市の市議会議員選挙で、性別「男」、名前は言われればすぐに男と分かる戸籍名で立候補して、当選した渡邉啓之という方がいますが、なかなかこの方のように、自分のセクシュアリティをオープンにして立候補するというのは難しいものです。

選挙で立候補する場合、名前は通称名というものが使えますが、性別は戸籍と違う性別で立候補することはできません。だから、立候補者の性別を公表しないという取り組みは、トランスジェンダーが立候補するハードルを下げるものとして歓迎したいと思います(^▽^)/