60代のトランスジェンダー

60歳を過ぎてからジェンダークリニックの門を叩いたMtFのお話

あらら、介護保険証が戸籍名で来た!

昨日、市役所からの郵便物の不在通知が入っていました。

「市役所から? 何でしょう?」と思っていましたが、今日それを受け取ってびっくり!

介護保険被保険者証」

そうかぁ、私も今月で高齢者の仲間入りをしたので、介護保険の保険証も送ってくるのよね。しかたないわね、でも、急に年を取ったような感じになるわ、こんなの送られたら!

で、よく見てみたら、名前が戸籍名\(・o・)/ワァ!

そして、性別は「男」!(+。+)アチャー

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え~~~~~~????

健康保険証を通称名にしたのに、介護保険証は戸籍名??? そんなのやだ!

健康保険証と同じように通称名に変えてもらえるのかしら??

明日、市役所に電話して、変えてもらうように交渉してみましょう。

あ、明日は成人の日でお役所はお休みだわ(@_@;)

年賀状で一斉カミングアウト!

明けましておめでとうございます。2019年が始まりました。

今年も女性として生きるのに、生きやすいようにいろいろとできることをやっていこうと思っています。よろしくお願いいたします。

さっそくですが、正月早々カミングアウトしました(^-^)

これまでもいろんなところでカミングアウトしてきて、普段の生活ではほぼ周りの人はみんな私がトランスであることは知っているような状態なんですが、普段会わない人、そうです、親戚とか、長年会っていなくて年賀状だけのお付き合いになってしまっている知人などにはカミングアウトするような機会がないものですから、トランスであることは告げずに去年まで来てしまっていました。

「年賀状だけのお付き合い」そうじゃん! 年賀状が唯一のカミングアウトできる手段じゃないの! と気が付いて、去年、カミングアウトの年賀状を作って投函しました。

 

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今ごろそれぞれに届いて見ていることでしょうか。

どう思われているか、反応は分かりませんが、なんかスッキリしました(^-^)

これで私のカミングアウトも完結かな?

もしかしたらまだ忘れている人もいるかもしれないけど、とりあえず、これでカミングアウト完了で~す!!

健康診断の通知が来ました

10月に申し込んであった健康診断の通知書が今日届いていました。

小牧市民病院から申込時に説明があった通り、氏名は希望通り「小百合」になっていましたが、性別は「男」のままでした。残念ですが、説明通りなんでしょうがないですね。

これは、会社に届いた健康診断案内通知書です。

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会社宛ての書類の中に個人宛ての封筒が入っていて、それがこれです。
ちゃんと小百合宛てになっています(^-^)

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実際の健康診断は来月末です。この封筒を持って行ってきます!

「たま取ります」宣言しました!

今日、久しぶりに行ったジェンダークリニックで、いきなり先生に「先生、私、来年中に玉取ります!」と言ってしまいました(笑)

自分だけで思っていても、日にちが経つと「まぁいいや」になってしまうといけないので、先生に言っておこうと思ったのです。

先生は「決断できましたか?」と聞かれましたが、別に「決断」というほど重大なものではなく、前から思っていて、なんとなく、歳も来年65になるし、いいかげんそろそろしなくちゃ、と思っただけなんですけど・・・

「うちでやりますか?」と聞かれたので、「はい」と答えると、「うちで手術する人の最高齢ですね」と笑って言われました。

まぁ、そうかもしれませんね(笑)

「写真を額に入れて飾っておいてください」と言ったら笑っていました。

ということで、私は来年中に、睾丸摘出手術を受けます。

と、ここでも宣言します。

もう、「やっぱりや~めたっ」はできないわ(笑)

差別に反対する人でも不十分な理解

今日、憲法とLGBTというテーマで弁護士の人の話を聞く機会がありました。

もちろん、LGBTの人権を守るという立場から憲法を考えるお話です。

憲法14条とLGBTとの関係で、次のようにお話しされました。

LGBTに対する差別は、信条や性別による差別として、同条の定める『法の下の平等』に反する。

 

憲法14条の1項に書いてあることと言えば、

すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

 です。

この条文の中の「信条」と「性別」を取り上げて、LGBTについてはこの二つの項目に照らし合わせて差別してはならない、と説明されたのです。

しかし、私はここで異議を唱えました。

LGBTは「信条」ではありません、と。

信条とは違い、LGBTは生まれつきのもので、自分の意志で変えられるものではありません、と。

 

例えば、生まれつき体のどこかが悪い人がいたとして、そのことに対して、「それはその人の信条だ」などとは誰も言いません。

ところが、LGBTに対しては、LGBTに対して理解があると自負している人でさえも、「LGBTは趣味」だとか「LGBTは自分で選んだんだから」と考えている人がたくさんいます。

さすがに弁護士さんはすぐに理解してくれて、「『信条』と説明したのは不適切だった」と言ってくれましたが、一般の人の多くが「LGBTは自分で選ぶもの、趣味嗜好のうち」と考えているのだという一端が窺えました。

まず、そこから正しく理解してもらわないと、LGBTに対する差別・偏見はなくなりません。

 


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ホルモン治療は保険適用外の矛盾

今朝の中日新聞が指摘していたのは、性同一性障害の治療に対する国の政策に対する矛盾です。

今年の春から性別適合手術が保険適用になったものの、手術の前にホルモン治療をしていると混合診療と見なされ、手術に保険が適用されません。

すなわち、保険で手術したければホルモン治療をせずにいきなり手術しろ、と言っているのです。

ところが、手術の条件として、望む性での生活が送れている事、というのが国のガイドラインなのです。望む性で普段の生活を送るためにはホルモン治療は必須だというのが一般的な考え方です。

その結果、性別適合手術はほとんど保険が適用されていません。

この問題は最初から指摘されていたのに、今頃また記事になるという事は、半年ぐらいたってもまったく改善の方向に進んでいないという事ですね(^◇^;)

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生まれつきの性に限定する

トランプ大統領は行政上の性別を生まれつきの性に限定する(すなわち、トランスジェンダーの存在を否定する)という方針を検討していると報道されてから約2週間。

アメリカの当事者にとっては大問題なのはもちろんだけど、日本に住む私たちも、よその国のことだからとただ眺めているわけにはいきません。

日本にも同じような考えの人は、最近時の人になった杉田水脈氏とか小川榮太郎氏とかをはじめ、たくさんいるのですから。

さらに、どんな差別問題でもそうだけど、無関心であることが差別を助長します。

アメリカの世論調査で、LGBT問題を非常に重要と答えたのは、民主党支持者では66%だったのに対し、共和党支持者はたった24%だったそうです。

そもそも、共和党陣営はLGBT問題に興味がないということですね。

先日、居酒屋でたまたま横に座った3人の男性と話をしてて、LGBTについてほとんど何も知らなかった事に少々ショックを受けました。杉田氏や小川氏があんなに世間を騒がせてくれたのに。

アメリカでは、中間選挙LGBTである事を公表している候補者が過去最多の22人になったそうです。

LGBTの存在が当たり前の世の中になるには、まずLGBTの議員が議会の中で当たり前に存在するようにならなければならないです。LGBTの議員が増える事を期待しています。

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