60代のトランスジェンダー

60歳を過ぎてからジェンダークリニックの門を叩いたMtFのお話

特別送達で届きました

昨日、郵便局からの不在通知が入っていたので、再配達を今日の19時から21時に指定して、早めに帰ってきて待っていました。

玄関のブザーが鳴ったのでドアを開けると、配達のおじさんが私の顔を見るやいなや「この郵便物は普通の郵便物と違いますので、本人が受け取らない場合は受け取った方のお名前をここに書いてください」と早口でしゃべります。

私が「本人ですが」と言うと「大変失礼しました。ここにハンコをください」といういつものやり取りがあって、郵便物を受け取りました。

f:id:sayuri6:20210401225440j:plain

郵便物を見ると「特別送達」と赤いハンコが押してありました。

特別送達? しかも切手は1089円分も貼ってあります。

特別送達って何? ネットで調べると

 民事訴訟法に規定する方法により、裁判所から訴訟関係人などに送達すべき書類を送達し、その送達の事実を証明する、郵便物の特殊取扱い

 となっています。

裁判所が、例えば被告などにある書類を確実に届けるための方法のようです。

封を開けると、前回と同じように「審判」というタイトルの書類が入っていました。

ただし、前回の内容は名前の変更についてでしたが、今回の主文は

  1. 申立人の性別の取扱いを「男」から「女」に変更する。

となっています。

f:id:sayuri6:20210401231150j:plain

名前の変更と、性別の変更について、別々の書類で送ってきたという事です。

名前の変更の通知は普通郵便で、性別の変更は特別送達で・・・

名前と性別でえらく扱いが違いますね(^^;)

戸籍変更の手続きも、性別変更は裁判所が手続きしてくれるのに、名前の変更は自分で手続きしなくてはなりません。この違いが不思議で、実は昨日、裁判所の担当者に理由を聞いてみました。

対応していただいた担当者の説明では、性別の変更を行うと、今までの戸籍から除籍されて、その人ひとりだけの新しい戸籍が作られるそうです。
戸籍を新たに作るので裁判所が手続きしなければならないそうです(なぜ新しい戸籍を作るのか、戸籍を新たに作るとなぜ裁判所が関わらないといけないのか、そこまでは突っ込んで聞きませんでした、くどいとイヤがられそうだったので(笑))。
名前の変更は戸籍の変更を伴わないので、裁判所は関わらないのだそうです。
ただし、もともと一人だけの戸籍だった場合は、性別を変更しても新たに戸籍が作られることはないとの事です。

 とにかく、性別の変更は名前の変更に比べて、ものすごく大変な手続きをしないといけない事になっているらしいのです。

前回は手書きで書いてあった「性別の変更が終わるまで名前の変更をしないでください」という主旨の説明も今回はワープロで打った書類で入っていました。

なんでも、その「性別の変更が終わる」というのが2~3週間かかるとも書いてあります。ええ~~っ! 2~3週間? 長い、長すぎるわ(@_@;)

f:id:sayuri6:20210401232731j:plain