60代のトランスジェンダー

60歳を過ぎてからジェンダークリニックの門を叩いたMtFのお話

日テレ系「家売るオンナの逆襲」でLGBTがテーマに

昨夜の日テレ系ドラマ「家売るオンナの逆襲」でLGBTを扱ったことがちょっと話題になっています。

見ていない人は1月30日(水) 21:59までGYAO!で見れます。ぜひどうぞ。

家売るオンナの逆襲 第3話 2019年1月23日放送分 (リンク先は 2019/1/30 21:59 まで有効)


1時間のドラマの中に「L」も「G」も「T」も、「性指向」も「性自認」も全部ぎゅっと詰め込んでしまっています。(Bについては用語の説明だけはありました。)

北川景子がすごい形相で説明するLGBTについての話は、性指向・性自認を始め、Qの人の存在や、「トランスジェンダーでゲイ」の人の存在など、実に的を射た説明だと思いました。またレズビアンカップルの一方がそっと生きたい、他方が社会を変えなきゃと意気込んでいるふうの描写も現実の問題をよくとらえていると思って見ていました。
しかし、人前でレズビアンカップルがキスしたり(あり得ないですよね?)、売れ残りの不動産を理屈をつけてLGBTに売りつけたり、とか、ちょっとどうかという内容もありました。

人前でレズビアンカップルがキスするシーンなんか、こんな演出すると却って偏見を助長するのではないかと心配になります。

また、北川景子が「他人の心など理解できなくて当たり前」と主張するシーンは、自民党が提出しようとしている「LGBT理解増進法案」つぶしだと主張する人もいます。まぁ、そこまで意図してドラマは作ってないでしょう? と思いますが。

いずれにせよ、注目していい番組だと思いました。

今回の番組は「LGBTを説明する」という側面が大きかったように思いますが、今後、「説明」をせずに、自然にドラマの中でLGBTが登場するようになってくること、LGBTの存在が当たり前になってくることを期待します。