60代のトランスジェンダー

60歳を過ぎてからジェンダークリニックの門を叩いたMtFのお話

トランス女子会

明日2月29日に京都で開かれるはずだった Tsunagary Cafe for everyone というイベントに参加するつもりで予約していたのに、新型コロナウィルスの感染拡大防止のためという理由で開催中止になってしまいました。

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もともと、前日の夜には京都で友人たちと飲む予定でしたので、それはイベントが中止になっても、決行!

京都から一人、長野県上田から一人、大阪から二人。私を入れて5人集まりました。

そして全員、MtFのトランスジェンダー(^-^)

「トランス女子会」になりました\(^O^)/

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性的マイノリティは世間から隠れて生活している人が多いとされていますが、SNSでつながって、こうしてみんな集まって飲み会でもすれば日ごろのいやなことも忘れてた~のしぃ~~~!!

こういう集まりが各地でできるといいなぁ・・・

三菱UFJの名義も小百合に・・・

先週の水曜日、健康診断に行った後、三菱UFJ銀行へ行って名義を「小百合」に変える手続きを行ってきました。

担当者は最初ちょっと戸惑っていましたが、上司と相談したりして、すぐに通称名に変更するための書類を揃えて持ってきました。

たぶん、トランスジェンダーであることは関係なく、昔から通称名に変更する手続きは確立していたんでしょう。書類を持って来てからは、必要事項を記入したり印鑑を押したりの事務的な手続きを終えてスムーズに名義の変更が終わりました。

通帳は、少し待たされましたが、その場で「小百合」に変更されたものを受け取ることができました。

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キャッシュカードについては時間がかかるという事で、後日郵送という説明があり、その場で受け取ることはできませんでしたが、今日、郵便局から書留で届きました。

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 これで、名義が「小百合」である金融機関の口座は

の4行になりました。

唯一、口座名を「小百合」にできなかった金融機関は地元の信用金庫だけです。

実は、この信用金庫の口座でローンが組んであって、ローンを組んだ時に保証をしてくれた信用保証組合が「小百合」に変更することを了承しなかったと聞いています。信用金庫自体は名義変更OKだそうなんですが・・・

ということで、信用金庫も特別な事情がなければ名義変更OKなので、私の持っている口座すべて、「小百合」という通称名に変更可能であることがわかりました。

日本にあるすべての金融機関を調べることはできませんが、これだけの金融機関で名義変更OKであるなら、恐らく、すべての金融機関で通称名に変更することが可能であると推察できます。

戸籍名を使われてイヤな思いをされている、戸籍変更していないトランスジェンダーの方はぜひ口座の名義変更を考えてみてください。これだけでずいぶん気持ちが楽になります。

あと、気になっているのがゆうちょ銀行。ちょっとほかの金融機関とは毛色が違いますから・・・

ゆうちょ銀行の口座は持っていないので、また時間ができた時に「小百合」名義の口座を作りに行ってきます(^-^)

天皇誕生日

今日は天皇誕生日。令和という時代になってから初めての天皇誕生日です。

ネットのHUFFPOSTのニュースを見ていて驚きました。

 天皇陛下「多様性に対して寛容の心を」。在日外国人やLGBTに関する質問に答えた

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このニュースを見て、こういうところでもLGBTの話題が出るのかと。
時代は変わったと言いますか・・・
天皇制の是非は置いておいても、これは喜ばしいことだと思います。

いまだにセクシュアルマイノリティに偏見や差別感情を持っている人は、そろそろ意識を変えないと、時代に置いていかれますよ(^-^)

もう「伝統的な家族制度が崩壊する~~~」などと言っている場合ではありません。分かりますかぁ~???

今年も健康診断に・・・

小牧から春日井に引っ越してからも、ずっと健康診断は小牧市民病院へ行っている私。

今年も行ってきました。

更衣室の事を初めて相談したのが、2017年3月8日。その時は、男性用更衣室の中のカーテンで仕切られた一画で着替えをしました。

 それから、2018年2019年と(いつもは面談室として使っているらしい)別室を用意してもらって、そこで着替えをさせてもらいました。

 今年も、「別室をご用意させていただきます」というお手紙付きで書類が送られてきました。

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       ↓ 拡大すると

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健診センターに行ってみると、更衣室として指定されたのは、前回、前々回と同じ部屋でしたが、今年は部屋の中にロッカーがひとつ用意されていました。(ちょっと感激しました。私のためにロッカーを用意してくれたのでしょうか?)

今までは、単に「面会室を更衣室として使ってください」という感じでしたので、ロッカーもなく、脱いだ服は椅子に掛けておいて、靴やかばんは適当なところへ置いたまま。鏡もなかったので、髪が乱れてもそのまま、という感じで、とにかく着替えて部屋の外に出て、係の人に部屋のドアの鍵をかけてもらう、というふうでした。

今年はロッカーがあったので、着替えた服や、荷物はすべてロッカーの中に入れ、鏡もロッカーの扉についていたので、ちょっとだけ、髪の乱れを鏡でチェック。

そして、ロッカーに鍵をかけ、ほかの受検者と同じように、その鍵をバインダーにつけて部屋の外に出ました。部屋は今までと同じように、係の人が鍵をかけてくれました。

去年まではバインダーにロッカーの鍵がついていなかったので、検査の項目ごとに係の人に「あれ?鍵はどうしたんですか?」と聞かれましたが、今年は鍵が付いているのでそんな心配もありません(^-^)

ただ、ほかの人たちの鍵には、女性は赤いタグ、男性は青いタグがついているのに私のにはタグが付いていない。係の人は「あれっ?」って思ったでしょうね。

でも、何も言われることはありませんでした。

そして、すべての検査が終わり、午後に結果を聞きに行きました。

データが基準値から少しだけ外れている項目も若干ありましたが、概ね問題なしでした。

さぁ、今年も健康で頑張るよ~~~

性的少数者の現状と自治体に期待すること

小牧市味岡市民センターで「LGBTQ+ 性的少数者の現状と自治体に期待すること」というセミナーの講師を務めさせていただきました。

このセミナーは小牧の諸岡えみ議員と協力して開催したものです。

小牧を中心に、北名古屋市一宮市名古屋市の各市の市会議員のみなさんや、国会議員の秘書の方、市政に関心のある一般の方々が聞きに来られました。

LGBTQ+の基礎知識から始まり、性的少数者が現在どのような状況に置かれているか、各地の自治体がどのような取組みを行っているか、などをお話いたしました。

この地方では当然、名古屋市が中心的な存在ですが、1月末時点で、全国34の自治体、人口で見るとやく3割をカバーするまでになった同性パートナーシップ制度もまだ実現の気配がありません。

名古屋市を待っていても仕方がないので、名古屋市周辺の都市が先行していろいろな施策を実行していけるよう、各市の市会議員さんたちが力を合わせて進めてもらいたいとの願いを込めてお話させていただきました。

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私の願いとしては、今回参加していただいた議員さんを中心に議員連盟を作って、強力に推進していくこと。勝手に名前まで考えてしまいました。

その名もーーー

(仮)性的少数者とともに住みやすい街をつくる尾張議員連盟

さて、どうなりますことやら・・・

思惑通り、うまく行きますでしょうか???

まざりあい10万人会議

名古屋市緑区にある南生協病院で開かれた「まざりあい10万人会議」という催しに参加してきました。

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テーマは「みんなちがってみんないい LGBTQについて一緒に考えてみませんか? 当事者の方も語ります。」

遅れて参加して、途中で抜けました(^◇^;)

着いた時はビデオを上映中でした。

ゲイの人をインタビューしている、何かの番組のようなビデオでした。

そのあとは、当事者という方の話があって、次にグループワークがあって、グループワークの発表が始まったところで、次の用事があったので、私は抜けました。

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 会場にはザッと見て50人以上の参加者がいました。

「当事者の方」というのは岡田規(おかだのり)さんという方でFtMだそうです。

OUT IN JAPAN にも出ておられます。

岡田さんのお話は、セクシュアルマイノリティの講座や講演会でよくある内容で、体の性/心の性のお話や、LGBTがどのぐらいの割合で存在するのか、いないんじゃなくて見えないだけ、という事を中心にお話されていました。

こういうところへお邪魔する時、いつも思うんですが、お話されている方が聴衆に向かって「この中で、お友達や知り合いにLGBTの当事者がいるという方どのぐらいおられますか?」って聞くんですよね。たいていどこへ行ってもそうです。

これって、聴衆の中には当事者がいないという前提での質問ですよね?

その直前に「LGBTは13人に1人」という説明をしているにもかかわらず・・・

50人の聴衆がいたら、13人に1人だというのなら3人から4人ぐらいは当事者がいるはず。なのに、どうして当事者がいないという前提の質問をするのでしょうか?

せめて「この中で、お友達や知り合いにLGBTの当事者がいるという方、あるいはご自身が当事者だという方はどのぐらいおられますか?」というふうに聞いてほしいですよね?